吉野川プロフィール

■吉野川の概要

 吉野川は、高知県と愛媛県の山間にある瓶ケ森に源を発し、全長194km。「四国三郎」という異名からすると意外な気もしますが、これは全国で12位です。
 流域面積は全国17位で、3750平方キロメートル。琵琶湖5.5個分の広さ、とくしま動物園に換算すると17,850個分の広さです。
 吉野川が「四国三郎」たるのは、洪水時のエネルギーです。治水計画の基本となる洪水流量(基本高水ピーク流量)は、1秒間に24,000立方メートルと全国で1位。いったん洪水になると手がつけられない暴れ川であることがうかがえます。



■吉野川の名前の由来

 現在の河口付近の平野は、吉野川の流れによって運ばれた土砂が河口付近に堆積してできたものと考えられています。太古の昔からこの平野にはヨシが生い繁っていたことから、“ヨシのはえている川”---「ヨシの川」と呼ばれるようになったのではないかと言われています。
 吉野川は、「四国三郎」という異名を持つのは、みなさんご存じのとおり。吉野川は四国一の大河?流域の人々にとっては、いのちをはぐくむ恵みの川であると同時に、天下の暴れ川としても知られ、大雨のたびに数え切れないほどの大洪水を起こしてきました。本州の利根川、九州の筑後川、そして四国の吉野川。昔の人はこの3つの暴れ川を、それぞれ「坂東太郎」「筑後次郎」「四国三郎」と、手に負えないわんぱく3兄弟に例えたのです。